Mini-Runner System
ホットランナーコールドゲートシステム
(ミニランナーシステム)
特許第1275021号
本装置のねらい
スプール・ランナーは常時溶融状態を維持させ、硬化するのは製品とゲートのまわりの一部だけとする射出成形装置です。
100%ランナーレスではありませんが、少ないロスで、大きな利益を生み出す構想のもとに開発致しました。
ミニランナー装置の構造と仕様
・本装置は機能性を主体に設計したもので、 極めて単純な構造となっています。
・熱源は、本体に装備されたヒーター1回路だけです。
・射出終了時のゲートシールは独特の機構になっており、糸引きやドローリングは起こりません。
ミニランナー装置構成図 I型タイプ
ミニランナー装置構成図 H型タイプ (例:H150型ノズル長30mm-4 ノズル)
ミニランナー装置の構造と仕様
- ランナー重量削減
- ランナー削減により、投影面積が減る。(成型機サイズに影響)
- 射出時間の短縮
- 冷却時間の短縮
- 多数個取り時の製品間のバランスが効率UP
- 製品の近くよりの射出ができ、充填効率UPによる品質向上。
- 成型条件の幅ができる。
- 製品レイアウトが、自由に設計できる。
- 安価である。(他社製、ホットランナーとの比較)
- 金型への脱着が容易
- 温度回路は、1回路でOK
- 電気使用量の低減
(例)X kgの材料で製品が幾つ作れるか?
コールドランナー時とミニランナー使用時の対比。
ランナー削減分が、製品の比率として上がる。 - 粉砕機サイズが、小さくできる。
ミニランナー射出成形装置事例
ピンポイントゲート、ノズル受けブッシュクランプ参考図
○旧方式のピンゲート成形を、ミニランナーシステム成形に変えた場合のメリットは、単にランナーが小さくなるだけでなく、サイクルアップ・運転の無人化・2次作業の軽減など合理化効果は顕著です。
○ミニランナー装置を金型に装着する工事は簡単です。右図に示すように、金型天プレートに本体を取付固定の後、金型の剛性保持とマニホールドの断熱と保温をかねて、装置本体の4方面をスペーサーブロックで補強します。以上がミニランナーシステムとする必要工事ですが、これ以外は旧方式のピンゲート金型と変わりません。
ランナー比較事例
標準規格/標準仕様
ミニランナー用延長ノズル